ステンレスとは?錆びの原因3つと対処法◆知っておきたい注意点も紹介

  • ステンレスは錆びないって聞くけど本当?」
  • 「タンブラーがステンレス製なのにいつの間にか錆びてた

こんな風に疑問に思っている方が増えているんです。

そこで今回は

  • ステンレスの特徴となぜ錆びづらいのか
  • ステンレスが錆びる原因
  • ステンレス製品を使う上で知っておきたい注意点

についてご紹介します。

ステンレスって何?どんな特徴がある?

ステンレスとは鉄を主成分として

  • クロム
  • ニッケル等

の金属を混ぜた合金鋼です。

英語ではstainless steelと書き、錆びにくい鋼という意味になります。

ステンレスの特徴


ステンレスの特徴としては

  • サビにくい
  • 耐熱性、強度に優れている
  • 電気を通しにくい
  • 熱が伝わりづらいので保温性がある

といったものがあります。

ステンレスはなぜ錆びにくいのか


一般的に錆びが起きる理由は、鉄が空気中の酸素や水分と反応するため。

ただステンレスにはクロムという酸素とくっつきやすい性質を持つ金属が含まれています。
このクロムが鉄よりも早く酸素と反応することで膜が表面にでき、錆びの進行を抑えてくれるんです。
(参照:ファクトシート/食品安全委員会
これが錆びに強い仕組みとなります。

ステンレスと鉄との違い


ステンレスと鉄は一見違いが分かりづらいです。
ただ性質は大きく異なっています。
表にまとめたので見てみましょう。

      ステンレス
 強度 高い 高い
 磁石にくっつくか 磁石が付きにくい 磁石がつきやすい
 光沢 有る 無い
 錆びやすさ 錆びにくい 錆びやすい

見分けるポイントとしては

  • 磁石にくっつくかどうか
  • 光沢の有無

となります。
そして鉄との最大の違いとしては錆びづらさです。

ステンレスの種類


ステンレスの種類の区別としてSUS403といった呼び名が使われています。

同じステンレスでも特徴が違っているため、その違いを見分けるために数字を付けて区別してるんです。

ステンレスは海外規格品を含めると200以上と、種類がとても豊富です.
代表的なステンレスの種類だけを以下の表にまとめました。

      特徴 主な用途
 SUS403 炭素が多めに含まれていて熱を加えると高い硬度を得る タービンブレード等の機械部品
 SUS430 コスパが良く耐食性が高い キッチン製品
 SUS410 耐食性が高い 包丁などの刃物
 SUS303 切削加工がしやすい ボルトやナット
 SUS316 塩害や酸に非常に強い 海洋構造物や化学工場の配管など
 SUS630 硬度が非常に高い 航空機の部品などの高い強度を求められる構造物

こうして見ていくと同じステンレスでも種類によって用途が様々なのが分かります。

ステンレスが錆びる原因と対処法

ステンレスは錆びづらいのであって、絶対に錆びないという訳ではありません。 使い方や管理状態によっては錆びてしまうことも...

ここではステンレスが錆びてしまう原因と対処法を紹介していきます。

原因1:もらい傷


ステンレス容器の表面に鉄などの金属が付いたままになってしまうことで発生してしまいます。 名前の通りくっついた金属が錆びることでステンレスに錆びが移ってしまうメカニズムです。

原因2:汚れや水分が付いたままになっている


ステンレスが錆びない仕組みとしてはステンレスに含まれるクロムが表面に膜を作ってくれるといったもの。

そのため表面の汚れや水分が残っていると錆びを防ぐための膜ができづらくなってしまいます。

原因3:塩分が付いてしまっている


ステンレスは塩分に対しては強いですが、さすがにずっと表面に付いたままだと錆びてしまうことが...

ステンレスは塩分の保存には向いていないとされています。

ステンレスタンブラーでNGな飲み物3選


さきほど塩分についてお伝えしましたが、じつはステンレス製のタンブラーにはNGな飲み物があるんです。
そういった飲み物を3つ紹介していきます。

1、炭酸飲料


炭酸飲料を密閉してしまうとタンブラー内に強い圧力がかかってしまいます。 それによって

  • ふたが突然外れる
  • 最悪の場合ボトルが破裂する

という危険性が...
炭酸保存可能と書かれていない限りは炭酸飲料はさけましょう。

2、酸性の飲み物


オレンジジュースや乳酸菌飲料等の酸性の飲み物を入れるとステンレスが腐食してしまいます

ステンレスはあくまでも錆びづらいのであって、絶対に錆びないわけではありません。

さらに飲み物に錆びが混じってしまうことも...
酸性の飲み物を保存するのはさけましょう。

3、味噌汁やスープ類


こちらも塩分が多く含んでいます。

塩分によって錆びてしまうのでスープの保存は避けることをオススメします。

ステンレスの魅力とメリット3選


ステンレスが水回りに適している理由とそのメリットについて解説しますね。

メリット1:腐食に強く手入れがしやすい


最初の特徴でお伝えしましたが錆びづらいというのがステンレスの最大のメリットです。

ステンレスにはクロムという酸素とくっつきやすい物質が含まれています。
このクロムが空気中の酸素とくっつくことで膜ができ

  • 酸素
  • 水分

から錆びを防いでくれるという仕組みです。

ステンレスはその腐食に強いこと手入れのしやすさから

  • キッチンの鍋、シンク、調理器具
  • 医療器具や手術台など、消毒が頻繁に必要な場所

などに採用されています。

メリット2:強度があって長持ち


ステンレスは強度があり傷がつきにくいです。

  • 蛇口
  • シンク

などの物がぶつかることが多い場所でも傷がつきづらく長持ちしてくれます。

また、高熱や水気にも強いためキッチン周りで使われることが多いです。

  • 橋やビルの外装などで耐候性が求められる場面
  • 自動車・船舶のエンジン部品や配管

などにも使われています。

メリット3:見た目がキレイで清潔


ステンレスは表面に光沢があり滑らかなため、インテリアにも多く使われています。

汚れが付きづらく、汚れても簡単に取り除けるためメンテナンス性も高いです。

飲食とステンレス◆切っても切り離せない


ステンレスは身の回りでも非常に多く使われていて、多くの調理器具にステンレスが使われています。

例としては

  • スプーンやフォーク
  • タンブラーの容器
  • 包丁

など飲食とステンレスは切っても切り離せない関係です。

ステンレス自体には抗菌作用は無い


抗菌効果のあるステンレス製品がありますが、実はステンレス自体には抗菌効果はありません

ステンレスの表面に菌が確認されることもあります。
(参照:感染症の発生を減らすために/P4

  • 抗菌作用のある合金が使われている
  • 表面にイオン処理がされている

等の特殊な加工が施されています

通常のステンレスには抗菌作用は無いので注意が必要です。

ステンレスをキレイに保つ方法


ステンレスの錆び対策としては以下のようになります。

  • 汚れや塩分、水分が残らないように使用後は洗ってちゃんと乾燥させる
  • 洗う際には金属たわしを避けて柔らかいスポンジで洗うようにする

も検討してみてはいかがでしょうか。

ステンレスのキッチンってダサい?

「水回りにはステンレスがいいとわかったけど、それでも真っ白なキッチンに憧れて迷う・・・」

ステンレスのキッチンはその光沢や金属感からインテリアにあわせづらくてダサい、といったイメージがある人も。

ただそれでもステンレスキッチンを採用することで

  • 高熱のやかんやフライパンをそのまま置ける
  • シミ汚れができない

といったメリットがあります。

このように火や水を扱うキッチンではステンレスはうってつけですよ。

ステンレス製のホースリールなら遠藤工業


遠藤工業では

  • エア
  • 作動油

など多種多様な種類に対応したスプリング式のホースリールを取り扱っております。

  • 必要な長さだけホースを引き出して固定
  • 巻き取りは自動でやってくれる

といったように、取り扱いもとても直観的に行えます。

さらにステンレスタイプのホースリールも取り扱っており

  • 食品加工場や食堂での床の洗浄

にご使用いただけます。

ぜひご検討ください。

まとめ


いかがでしたでしょうか?

今回は

  • ステンレスの特徴となぜ錆びづらいのか
  • ステンレスが錆びる原因
  • ステンレス製品を使う上で知っておきたい注意点

について紹介してきました。

ステンレスは想像以上に身の回りで使われています。

ステンレスについて理解が深まることで、より快適な生活を送れることをお祈りしております。