【徹底解説】破砕機選びのポイント3つ◆破砕機7選と事例導入も紹介!Q&A付き


「作業ででた廃棄物を小さくして処分したい」
「肥料化して再利用したい」
剪定したや、廃棄になった野菜クズプラスチックなどを処分するのは、手間費用もかかりますよね。

今日はそんな処分にお困りの方に、用途に合わせて細かくできる破砕機についてご説明します。
・破砕機とは?
・破砕機の種類と特徴
・破砕機を選ぶポイント
最後にはよくある質問についてまとめてあります。
日々の業務に少しでも力になれたら幸いです。

破砕機とは?

「破砕機とはどんなもの?」
「なんでも細かくできるの?」
破砕機は、家庭用のタイプから、工場で使用されている設置される大型タイプまで種類もいろいろあります! まずはその役割からご紹介します。

破砕機はモノを小さく砕く機械


破砕(粉砕)機はがれきや産業廃棄物、可燃/不燃ごみ等の様々なものを
破砕
粉砕
する目的で使われる機械です。

細かく砕くことで
 「加工運搬しやすい大きさにする」
 「選別をしやすい大きさにする」
 「粒度を細かくし、後工程の設備に問題が出ないようにする」
 「容積を低減し、一回の輸送量を増やすことで運搬コストの削減を行う」
などさまざまな目的に使われています。

破砕対象物は以下のようなものになります。
破砕対象物:硬質・軟質プラスチック、切粉、木材、食品、紙等
投入不適物:爆発物、有毒物、金属塊、工具、石等

7つのタイプ◆破砕機ごとの用途と目的

それではここからは、遠藤工業で取り扱っている7つの破砕機が対応している
・用途
・対象物
をご紹介します。

①一軸破砕機
用途 塊を細かく破砕したり減容することに
優れています。
破砕対象物 ・軟質プラスチック
・硬質プラスチック
・医療系廃棄物
・木材

大きな塊から所定の大きさの物体まで1台で破砕できることが特長です。
 ・粒度を小さくしたい
 ・粒度をそろえたい
という時に向いています。

本体に取付けた固定刃と、回転するロータに付いている回転刃で、破砕物をひっかくように削って破砕します。 遠藤工業の一軸破砕機は固定刃回転刃とも ・耐摩耗性
・靱性
に優れた特殊鋼を採用!
さらに交換が簡単な分割式になっているので経済的です。

一軸破砕機についての詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

②小型二軸破砕機
用途 工場や事務所で発生する様々な
廃棄物の減容に適した二軸破砕機です。
・リサイクルや減容
・製造不良品の廃棄
・情報・物品の外部流出防止
等に利用されています。
破砕対象物 ・生ごみ
・プラスチック
・木材
・紙
・薬品容器
など

2列に並んだカッタが同時に内側に回転し、間を通過する破砕物を切るように破砕。
・大まかなサイズダウンの粗破砕
・処理したいものを発生都度自動で処理するような定量連続処理
に向いています。

<破砕物写真>

小型二軸破砕機についての詳しい情報は詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

③大型二軸破砕機
用途 大型廃棄物の粗破砕・大量破砕に適した
破砕機に適した二軸破砕機です。
破砕対象物 ・可燃ごみ
・不燃ごみ
・粗大ごみ
など

弊社の大型二軸破砕機には
油圧モータ式
電動モータ式
2種類の駆動方式があります。

カッタ径破砕室幅などの組合せや、オプションにより様々な目的に対応可能です。
・破砕物の種類
・処理量
・破砕後の粒度
これらに合わせて最適な1台をお選びいただけます。

大型二軸破砕機についての詳しい情報は詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

④切粉破砕機
用途 機械加工現場で発生するスチール・アルミ・
チタンなどの切粉の破砕を目的とした破砕機
破砕対象物 ・スチール
・ステンレス
・アルミ
・銅
・チタン
・樹脂など

切粉破砕機は機械加工現場で発生するこんな問題を解決します!
 1.チップコンベヤの異常停止が多い。
 2.切粉受け箱が直ぐに満杯になってしまう。
 3.パイプコンベヤの屈曲部に大きな切粉が詰まり異常停止する。
 4.集中チップコンベヤの乗継部分で切粉が詰まってしまう。
 5.切粉で手を切る作業者がおり、労災対策が求められている。

<破砕物写真>

切粉破砕機についての詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

⑤ボーンカッタ
用途 食用骨の破砕を目的としたオールステンレスの
二軸破砕機です。
破砕対象物 豚骨(頭骨・肋骨・ゲンコツ・冷凍肉)など

手作業で行っている骨割り作業を機械化し作業の負担を軽減します。
・ステンレス製でサビに強い
・破砕室は側面の両開き扉を開いて容易に洗浄できる
などの特長があります。

ボーンカッタについての詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

⑥木質用バイオマス破砕機
用途 ・木質バイオマスのチップ化
・ペレット化
・堆肥化工程の一次破砕など
破砕対象物 ・剪定枝
・丸太
・刈草

剪定枝や丸太などをチップ状にまで破砕するための、新しい方式の破砕機です。
一軸破砕機と同様に、固定刃回転刃で破砕物をひっかくように破砕。

さらに ・回転刃が付いているロータ2本
・ロータ1本に対し対応する固定刃が2か所
あることで一軸破砕機の約2倍の処理能力があります(当社比)。

特徴として
・水分を多く含んだ木でも目詰まりが少ない
・破砕中の破片の飛散が少ない
・粒度調整用のスクリーンの脱着がしやすい
・回転刃の交換がしやすい
長い丸太を投入できる(オプションの回転ホッパが必要)
などがあり、まさに木質バイオマスプラントに最適な1台となっています。

もちろん可燃ごみやプラスチックなど他用途にもご利用いただけます。

<破砕物写真>

木質用バイオマス破砕機についての詳しい情報は詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

⑦高速カッティングマシン
用途 繊維を高速・大量・任意の長さに切断
破砕対象物 ・各種繊維
・軟質プラスチック
・ゴムやスポンジなどの軟質物

ベルトコンベヤにて搬送されるワークを2つのローラーで挟み込み、高速で上下運動するナイフで切断します。
フレコンバック、不織布、漁網、各種繊維類等々の、破砕機では刃に絡まり処理しにくいワークが対象となります。

丸めたカーペットなどの長いもの連続投入できます。
異物はNGでナイフの欠けの原因となります。
1分間当たりのナイフのカット回数は、固定でありベルトコンベヤの搬送速度を変えることで (ワークの送り速度を変えることにより)、切断長さを変えることができます。

金属探知機、排出コンベヤ、集塵装置など各種オプションもご相談下さい。

※高速カッティングマシンの製造元はベルギーのピエレ・インダストリー社(PIERRET INDUSTRIES S.P.R.L)です。
当社はピエレ・インダストリー社の日本総代理店です。

<切断物写真>

高速カッティングマシンについてはこちらからご覧いただけます。

申込前にチェック!破砕機を選ぶポイント

「破砕機が思ったより種類が多くてどれがいいのか分からない」
自分たちの業務にあった破砕機を選ぶためには
・どんなものを破砕するのか
どのぐらいの大きさにしたいか
破砕した後はどうするのか
がポイントになります。

ここでは破砕機を選ぶ前に明確にしておきたい3つのポイント
 1.処理対象物の重さや大きさはどのぐらいか?
 2.1時間当たりにどのぐらいの量を処分するか?
 3.破砕後の用途や大きさは?
を確認しておきましょう。

1つずつ説明します!

① 処理対象物の重さや大きさはどのぐらいか?

投入物は
1.どのくらいの大きさか?
2.どのくらいの重さか?
3.材質は何か、性状はどのようなものか?
を事前にイメージしてきましょう。

破砕機の大きさは投入するものの大きさでほとんど決まってきます。

また、どんな対象物を細かくしたいかによって機種を選定します。
・⽊材やプラスチック、紙などの固形物
・⾷品残渣のように粘⼟状のもの
⽔分の多いもの
・液体や粉とともに投⼊される容器
硬い材質の為、カッタの早期摩耗が予想されるもの
遠藤工業の破砕機は、多種多様なモデルで対応可能。

プッシャスクリーンなどオプションも充実しております。
また、ベアリング隔壁構造(オプション)により、水分の多いものの破砕にも対応できます。
加えてカッタの材質も破砕するものに合わせて、選定、変更します。

剪定枝、金属くず、野菜くずの破砕の破砕する様子を動画でも見ることができます。
詳しくはコチラの動画紹介をご覧ください。

② 1時間にどのぐらいの量を処理するか?

1時間あたりに、どれくらいの量を破砕したいか
により、破砕機の大きさ仕様が変わります。
1時間あたりにどれくらいの量を処理したいか考えておきましよう。

③ 破砕後の用途や大きさは?

最後に破砕したものを次工程に流すにあたって
1.どれくらいの大きさまで破砕したいか
2.破砕した後の物の大きさ(粒度)をどれくらいまでそろえる必要があるか
など、破砕後の物も大きさ状態を明確にしておく事がおすすめです。

破砕機を使うことで
・ペットボトルなどの固液を分離したい
・枝などを堆肥化またはチップとして使いたい
・小さくすることで搬送頻度を減らしたい
機密情報保護の為形状がわからないように破砕をしてから廃棄したい。
といった目的に合わせて選ぶことができます。

希望粒度対象物の性質に合わせてスクリーンを設計しています。
破砕条件に合わせた粒度調整スクリーンを選ぶのもポイントです。

破砕機納⼊システム事例の紹介

遠藤工業では破砕機だけでなく
搬送コンベヤ
圧縮機
反転投入機
脱油機
等の付帯設備も⼀緒にシステム⼀式でのご提案できます。 これまでに導入した事例をご覧ください。

◆ペットボトルや飲料缶の分離
対象物 ペットボトルや飲料缶
目的 固液分離
機種 EC15-30型
付帯設備 コンベヤ投入

破砕機

コンベヤ排出
◆産業廃棄物の破砕
対象物 産業廃棄物
目的 減容
機種 EC42W-80-X型
付帯設備 コンベヤ投入

破砕機
◆剪定枝の肥料化
対象物 剪定枝
目的 肥料化
機種 DMD312型
付帯設備 コンベヤ投入

破砕機
◆丸太のペレット化
対象物 丸太
目的 ペレット化
機種 DMD416型
付帯設備 フォークリフト一括投入

破砕機

コンベヤ排出
◆感染性廃棄物(滅菌済み)の減容
対象物 感染性廃棄物(滅菌済み)
目的 減容
機種 ECS30-100型
付帯設備 投入リフター

破砕機

コンベヤ排出
◆切粉台車の搬送頻度の削減
対象物 切粉
目的 切粉台車の搬送頻度削減
機種 ECK15-30型
付帯設備 加工機排出コンベヤ

破砕機

切粉台車
◆紙パックの固液分離
対象物 紙パック
目的 固液分離
機種 EC15-30型
付帯設備 コンベヤ投入

破砕機

洗浄
◆切粉にして切消油をリサイクル
対象物 切粉
目的 切削油改修
機種 ECS17W-60H型
付帯設備 フォークリフト一括投入

破砕機

遠心分離機
よくある質問

ここからはよくある質問をQ&A形式で回答していきます。

Q1:すぐに切れ味が悪くなったりしませんか?

硬いものでもガンガン細かくしてくれるパワーと切れ味が欲しいですよね。
切れ味のほかにも、カッタの寿命についての質問も多いです。

A.遠藤工業のこだわりカッタは2つの特徴!

耐摩耗性靭性が高い刃物鋼を使用。
 ・カッタ材質
 ・硬度
はお客様が破砕するワークにより柔軟に設定できます。
特殊ダイス鋼を採用しているため、業界の標準的なカッタと比較すると耐摩耗性耐食性が高く長寿命が期待できます!
従来のSCM材と比較して、約2-3倍の寿命 ※当社比 ワークの性状により、寿命は大きく変わります。

②大型二軸破砕機はセグメントカッタ方式を採用!
 ・損耗したカッタのみ交換可能
 ・軸受部を分解することなく容易にカッタ交換が可能
 ・モノカッタに比べ交換作業が短く済み工期の短縮が実現
これらの特長があり維持管理コストの削減も実現します。
鍛造セグメントカッタ

Q2:突然トラブルの時はどうしたらいい?

破砕機のカッタがかけたり、突然動かなくなったりすると、それだけで作業に遅れがでます。
トラブルはできるだけ早く解決したいですよね。

A、修理・アフターサポートします!

遠藤工業ではさまざまな
 ・修理
 ・点検
 ・整備サービス
を行う専門のスタッフが在籍しております。
定期的にご訪問させていただき、点検整備することでお客様の機械の安定稼働をサポ-ト
また各地に工事・修理の協力会社様があり、修理・サポート体制が整っていることが
当社の強みです。

また一部機種は、納入後一定期間の遠隔通信サポートを提供しております。
機械に異常が発生したときに迅速な原因の推定、対処が可能です。
これによりお客様設備の
 ・ダウンタイムの縮小
 ・修理費用の削減
が可能となっております。

Q3:安全に使うことは可能ですか?

ときどきニュースで破砕機に巻き込まれた事故の報道があります。
従業員の方が怪我なく安全に使えるか心配ですよね。

A.安全装置

標準でインターロック等の安全装置が備わっております。
お客様の使い方に応じて、非常停止ボタンをより使いやすところに配置する等、間違いのない安全対策を施します。
また制御盤にはタッチパネルが標準で取り付けられています。
 ・エラー履歴の確認
 ・稼働時間
 ・次回のメンテナンス時期の確認
などさまざまな情報を確認いただくことで安定した運用が可能となります。

まとめ

今回は破砕機についての基本的な情報から、破砕機の種類やタイプについてご紹介しました。
破砕機は単独ではなく
搬送コンベヤ
圧縮機
反転投入機
脱油機
等の付帯設備も⼀緒にシステム⼀式でのご提案できます。
お客様のご要望に応じてオプションもご提案させていただきますので
ぜひお気軽にお問い合わせください。