陸上の電源設備から停泊中の船内電源設備へケーブルを接続して電源供給する際に、ケーブルリールを陸上もしくは船舶内に設置することによりケーブルを保護し、安全に収納することができます。船舶が停泊中に潮汐の影響を受けると、船体の浮き沈みが起こります。このような状況下ではケーブルが引っ張られたり、絡まったりして危険な状態になる可能性があります。陸電リールを採用することで潮汐の影響に耐え、ケーブルを安全に収納することが可能です。
コンテナ内(陸上にコンテナを保管or船舶にコンテナ常設)
暴露甲板上に設置(両舷設置)
※寺崎電気産業株式会社様のカタログ画像より引用
陸上電力供給システムは国内では略して「陸電」、海外ではAlternative Maritime Power(AMP)などと呼ばれ、舶用業界では広く認知されています。停泊中の船舶からの排出ガス・大気汚染物質(CO2,NOx,SOx,PM)を削減するために、船舶に陸上商用電源を供給することで船内発電機エンジンを停止させるシステムです。
米国カルフォルニア州大気資源委員会(California Air Resources Board)で定められたCARB規制(燃料油の硫黄分規制)では自動車にとどまらず船舶も規制対象となっています。 2009年に制定され段階的に厳しくなり排出抑制を目的に陸電供給システムが使用されています。2023年よりカリフォルニア州では制定が強化されました。
中国も排出規制を強化しており、陸電供給システムやスクラバー/排ガス洗浄装置の搭載、改良燃料、LNG(新燃料)なども一部導入されています。 火力発電の排ガス抑制への取組として海外の電力会社では陸電設備への導入がすでに始まっています。
高圧6600V 700A対応
ガイド付(押出式・倒転式)
光通信可能
型式認定を受けた(アーク試験を含)陸電リール
※寺崎電気産業株式会社様のカタログ画像より引用